ずっと、護ってくれるって言ってたのに。
これから、誰が私を護ってくれるの?



ねぇ、鬼羅。
私、寂しいよ。



苦しいよ。




涙が、止まらない。



それでも。
時は無情に過ぎていく。

おばあちゃんは退院し、いつもの日常が戻る。


制服を向こうに置いてきてしまった私は、汚れてしまったと嘘をつきしばらく私服で通った。


親友の恵がいて。
大好きなおばあちゃんがいて。



なに不自由ない生活。
私の、元の生活に戻る。



でも、どこか物足らなくて。
気を抜けば溢れる涙に、皆を困らせた。




どうしても、こうすることが私の幸せではないような気がして。
違う未来を想像してしまう。



鬼羅が隣にいてくれる未来。