戦いは、それでも鬼の方が劣勢だった。
時光たちはいろいろな武器を駆使して鬼へ攻撃を仕掛ける。
誰かが飛ばした弓矢が私がいた小屋の扉に突き刺さる。
ギリギリの場所で、心臓が一瞬止まるかと思った。
圧されていく鬼たち。
どうしたら・・・。
「千菜!!」
声がして、辺りを見渡す。
こちらに向かってくる鬼羅。
「鬼羅」
「ここももう危険だ。行こう」
「う、うん・・・」
鬼羅に促され、私は小屋から脱出する。
私を連れ、まだ浸食されていないほうへと走る。
「鬼羅、私の事はいいから。皆のところに・・・」
「お前は俺が守ると言っただろ!」
私の手を引き少し前を走る鬼羅。
嬉しい。
嬉しいけど、私。
護られてばかりで、情けないよ。
苦しいよ。


