「鬼羅・・・っ!?」 鬼羅の方に矢が突き刺さっている。 振り向くと、家臣の一人が震える手で弓矢を構えていた。 「気にするな、走れ!」 鬼羅が私の手を引いて駆けだす。 欄干から乗りだし勢いよく飛び降りた。 「きゃあっ!」 落ちながら、鬼羅が私を引き寄せ、横抱きに抱える。 踏み場を見つけそこに降り立つと軽やかに城を飛び下りていく。 私は恐怖に鬼羅にしがみ付く。 鬼羅・・・。 鬼羅・・・・ッ! 「鬼羅!千菜ちゃん!こっち!」