鬼姫伝説 Ⅱ




そんなの・・・。
選ぶ道なんて、残されてないじゃない。





「わか・・・た・・・」




そう答えるしか、ない。
鬼羅を、琉鬼くんを護るには。


私のせいで、二人を。
二人の仲間を危険に晒すわけにはいかないんだ。



どっちにしろ、私なんて誰にも必要とされてはいないのだから。



「物わかりがよい奴は、好きだ」




時光はそう言って笑うと、立ち上がる。





「婚儀の準備を進めろ」




控えていた部下たちにそう告げ、部屋を出て行った。
残された私は、拳をぎゅっと握りしめた。