そんなの・・・。 選ぶ道なんて、残されてないじゃない。 「わか・・・た・・・」 そう答えるしか、ない。 鬼羅を、琉鬼くんを護るには。 私のせいで、二人を。 二人の仲間を危険に晒すわけにはいかないんだ。 どっちにしろ、私なんて誰にも必要とされてはいないのだから。 「物わかりがよい奴は、好きだ」 時光はそう言って笑うと、立ち上がる。 「婚儀の準備を進めろ」 控えていた部下たちにそう告げ、部屋を出て行った。 残された私は、拳をぎゅっと握りしめた。