「千代にかけられた呪いだったが、どういうわけか生まれ変わってもなお、苦しめているらしい」
私が大切な人たちは皆不幸になる。
それは、この呪いのせいだったの・・・・?
それは、やっぱり、偶然ではなくて。
私のせいで。
「千菜!」
「えっ」
「なにを思いつめてる。変なことを考えるな。その呪いをとく方法を、俺と琉鬼で探している。だから、もう少し辛抱しろ」
「あ・・・ありがとう」
どうしてここまでしてくれるんだろう。
それは、千代さんが受けた呪いだから?
ああ。
どうして私はそんな風にしか考えられなくなってしまったんだろう。
そんな風に、鬼羅を疑いたくなんてないのに。
鬼羅の気持ちを疑うようなこと・・・。
したくないのに。