悶々としながら、なんとか香り攻めに耐え、時々襲い来るメグミを抱きしめたい衝動にも耐えたハヤテは、やっとの思いで電車を降りた。

(はぁ…もうイヤだ…。)

たったの1区間電車に乗っているだけで疲れきっているハヤテを見て、メグミは心配そうに背中をさすった。

「ハヤテ、大丈夫?」

「だ、大丈夫だから。」

(半分は自分のせいだって自覚ないのか?!)