Hazy moon night

メグミはどうしているだろう?

メグミも空に浮かぶ霞んだ月を見て、ハヤテと交わした会話を思い出したりするのだろうか?

(一緒に見たかったな…。)

寂しくて、会いたくて、ここにメグミがいてくれたらと思う夜もある。

“もう2度と、顔も見たくない”と、メグミがどんな気持ちで言ったのか。

一度は自分がメグミに向かって吐き捨てて後悔した言葉を、メグミに言わせてしまった事を思うと、ハヤテの胸はしめつけられるように痛んだ。

メグミなりの精一杯の強がりと、深い愛情を改めて感じて込み上げた涙が、ハヤテの頬を濡らした。

今はもう隣にいない愛しいメグミを思い浮かべながら、ハヤテは霞んだ月を見上げる。

(待っててくれなんて言えないけど…せめて、ずっと好きでいてもいいかな、メグミ…。)

見た目を変えてもすべてが吹っ切れるわけではないけれど、ハヤテはほんの少し、前に進めたような気がした。