Hazy moon night

メグミの入試とバンドのライブが来週に迫った木曜日の夕方。

ハヤテがいつものように音楽室を訪れると、メグミがピアノのそばに座って待っていた。

「あれ?待ってたの?」

「うん。ハヤテのピアノ聴きたい。聴きながら勉強してるから、ここにいていい?」

「いいけど…気が散らない?」

「大丈夫。」

メグミはテキストやノートを広げ、ペンケースからシャーペンを取り出した。