Hazy moon night

練習が終わり、部員たちが音楽室を出て行った後も、アズサはなかなか立ち去ろうとしなかった。

「澤口さん、お疲れ様でした。」

「お疲れ様。」

ハヤテは譜面を片付けながら返事をした。

「中野さんは受験勉強のラストスパートかけなくていいの?」

「ちゃんとやってますよ。でももう、今更ジタバタしても仕方ないので。ここに来ると、かえってヤル気が出ます。」

「ふーん…。」

(随分余裕なんだな。)