「あれっ、ハヤくんじゃん!!」

(“ハヤくん”?!)

子供の頃に幼馴染みから呼ばれていた懐かしいその呼び名に、ハヤテは思わず振り返った。

「やっぱりハヤくん!!久し振りー、元気?」

「ソウタか…久し振りだなぁ。」

いつものように合唱部の練習に行こうと足を運んだ高校の正門前で、ハヤテは懐かしい顔に出会った。