Hazy moon night

そして今、母親は優秀な教え子に掛かりっきりで、兄弟の分の期待を背負わされ音大に通うハヤテには、あまり興味がなさそうだ。

家に帰っても生活リズムの違う家族と顔を合わせる事はあまりない。

かろうじて用意された食事を一人で食べる事にも慣れたが、ハヤテは今でも時々、必要ともされず期待もされないのに、どうして自分はここにいるのだろうと疑問に思う事がある。

(オレも家の中ではいつも一人だったから、メグミの気持ちはなんとなくわかるんだよな…。一番認めてもらいたい人に認めてもらえない寂しさとか…必要とされない虚しさとか…。)