Hazy moon night

「どうぞ、入って。」

「うん…。」

ハヤテは緊張の面持ちでメグミの部屋に初めて足を踏み入れた。

(女の子の部屋って感じだ…。)

殺風景な自分の部屋とは違って、愛らしい小物や柔らかな色のインテリアで飾られた部屋は、いかにも年頃の女の子の部屋と言う感じだ。

(しかも…なんかいい香り…。)

満員電車でうんざりするような強い香りではなく、さわやかなシトラス系のフレグランスが、ほのかに優しく香る。