Hazy moon night

二人が乗った電車はいつもより空いていて、他の乗客に揉みくちゃにされる事も、ハヤテの気分が悪くなる事もなく、次の駅で降りるまで手を繋いだままドアの近くに立っていられた。

「時間ずらせば、全然混み具合が違うね。」

「ホントだ。」

「でも、私は歩いて帰るのも好き。ハヤテと長い間、手を繋いでられるから。」

「電車でも繋いでるけど…。」

「あっ、ホントだね。私としては、満員電車もいいんだけどな。ハヤテとくっつけるから。」

「勘弁して…。」

(なんか恥ずかしくなってきた…。)