にんじんは甘い、ピーマンは苦い

「ほら、授業始まるよ!」

奈々と呼ばれた彼女は、翠の腕に抱きついた

そして、甘ったるい声で

「みどり~!奈々と教室戻ろ?」

そう言って、翠から手を離さない

「おう」

翠もそう返事をして

「じゃあな、夏菜
また、放課後」

開いている方の手で、私の頭を撫でた