撃沈した桜を更にいじめて楽しんだ。

桜曰く、受験勉強での精神的苦痛より辛いらしい。

「話戻るけど、美結ちゃんが大人の恋してるの羨ましいな。」

彩月がボソッと言った。

「女子大なのもあるけど、やっぱりなんか私童顔だから恋愛対称にならないのかなって思うんだ…。」

確かに彩月は童顔でかわいい。でも、そんな悲観的にならないでほしいな。

「彩月!諦めちゃダメ!彩月には必ずいい人表れるし大丈夫!」

桜がそうやって励ます。

「小鳥遊先生とのことも諦めてないと。そういうことですね!桜さん!!」

そしてまた桜が撃沈した。

「そんなことより、美結ちゃんはその人とどうやって出会ったの?」

あたしの話をかいつまんですると、桜がむくむくと起き出した。

「美結。真面目に、付き合うことになったらね?もっと相手を観察しなさい。で、ダメ男ならすぐにでも切り捨てなさいね。」

「桜そんな恋してたっけ…?」

「一応元カレとは修羅場だったんで、これくらい語らせてよ…。」

観察…か…。