あれから何だかんだ梨李菜とは和解(?)して持ちつ持たれつのような関係になった。

気がつけば7月末

もうすぐで楽しい楽しい夏休み。

のはず。その前にテストである。

「ちゃんと授業出てる割には頭悪いわね。」

「うるさい。この大学入れたの本当に奇跡なんだから。」

高校は本当にバカ校だったから奇跡でしかない。

授業だって、休んだことないし勉強も毎日してる。

してるけどさ!!

「何がわからないのよ。」

「あたしなんで文学部なんかに行ったんだろ…」

本が好きだからって理由が軽すぎた?

そんな気がしてきた。

「知らないけどとりあえず文学史でもやってれば?」

梨李菜は適当にそんなことを言ってロシア語を勉強し始める。