気持ちを自覚したら何だか恥ずかしくなってくる。
朝目が覚めて思い浮かぶのは茜の顔で……
「あーくそ、かっこ悪いな」
茜にあったらうまく話せるだろうか。
いつも通りに接することができるだろうか。
そんなことばかり考えていたら学校に着いていた。
少し早く来すぎたな……。
まだ茜は来てないよな?
先に教室に行って待っていよう。
教室の近くに来ると中から女子たちの声が聞こえる。
____もしかしたら茜をいじめてる奴らか?
それなら話を聞いておいた方がいいな。
そう思い俺はドアの近くに立つ。
「……だね。それにしてもようやく茜成功したじゃーん!」
「本当だよ。長かったわー」
ん?茜がいるのか?
なんでだよ、あいつらにいじめられてるんじゃないのか?
「茜ならすぐに落とせると思ってたんだけどね。柊ガード硬すぎー」
「でも、いじめられてるって言ったら後はちょろかったよ。」
「この後どうするのー?やっぱ罰ゲームだったし別れる?」
「学年一のイケメン落としたしねー
しばらくは遊ぼっかな」
あぁ。
なんだ、そう言うことなのか。
心がすっと冷めてゆくのを感じた。
_____俺、騙されてたのか。
