次の日、教室の様子を見ていた。
昨日、茜が言っていたのは本当のようで、改めて見ると確かに周りの女子はあからさまに茜を避けていた。
俺のせいでこうなったのかと思うと申し訳なくなる。
本来、茜はこんな状況に追いやられるような人じゃねーだろ。
全部、俺の無力でこうなった。
「茜、ホントに、ごめん…な」
茜は俺は悪くないと言う。
確かに、初め付き合うのを押してきたのは茜だった。
それでも付き合ったからには俺が守る責任があるはずなのに…
俺は茜を守れなかった。
「謝らないでよ。柊は悪くないって言ってるでしょ。
…でも、心配してくれてるのは嬉しいなぁ」
「心配するに決まってるだろ。
……まぁ相談してくれてありがとーな」
茜は、大丈夫そうに振る舞う。
作り笑いぐらい俺にだってすぐわかる。
