「女が……嫌いなんですか?」
控えめに聞いてみると柊さんは目線だけを私に落とした。
……なんか睨まれてるみたい
「そうだけど。だからあんたも嫌いなの、わかる?」
その目にはやっぱり光はなく凍りつくような視線から逃げたくなった。
直接嫌いって言われちゃったなぁ…
柊さんにとったら私が生徒会に入ったこと自体辛かったんだろうな。
考えれば考えるほど、申し訳なさで押し潰されそうになる。
「はぁ…別にあんたが考え込まなくていい。」
柊さんは近くの棚から湿布を取り出した。
「足出して。」
私の目の前に移動した柊さん。
もしかして貼ってくれるのかな…?
いやいや!女嫌いの人が貼ってくれるわけないよね!
さっきだってゆきちゃんと手を掴んだ後、ものすごく不快そうな顔してたしね。
「あ、ありがとうございます。」
そう言って足は出さずに湿布を受け取ろうとした。
「は?足出せって言ってんの。」
言葉通じない訳?とものすごく馬鹿にした顔で見られる。
「ちちちちがっ!自分で貼れるってことです!」
気を使っただけなのに!
そんな顔しなくたっていじゃん!
恥ずかしくなって俯く私に柊さんはくすりと笑った。
