Crocus ~花と私と生徒会~



必死で逃げようとする私を理絵ちゃんが押さえつける。


「暴れんなって」

……そんなこと言われたって!

少しづつカッターの刃を出すゆきちゃんをみたら逃げたくもなるよ!


「こ、殺す気なの…?」

そんな事したら困るのあなた達だよ。
……本当に後悔するんだよ。


「殺すまでなんていかないよぉ
少し痛めつけるだ・け」


とびっきりの笑顔でカッターを持ち上げる。


たかが生徒会のメンバーと話しただけでなんなの!
なんでこんな事までされなきゃいけないの!


ずっとずっと不満に思ってた気持ちが胸の中に溢れてくる。



“入りたくて入ったわけじゃない”


そう思うたびに、生徒会メンバーが憎くなる。
そんなこと思ってても何も変わらない癖に…


真沙美ちゃんはただただ壁に寄りかかってこっちを見ていた。



あぁ…もうダメなんだろうな。

顔かな?腕かな?
刺すのかな?切りつけるのかな?


そんな事しか頭に思い浮かばなくなる。


「いい気味よ。」

その声と共にゆきちゃんが振りかざす。


「……っ!」



くる、そう思い目を閉じた。