そんなこんなで授業も終わり、ようやく帰ろうとした時だった。
生徒会室に行くということもありみんなが教室からいなくなるのを待っていて
「ようやくいなくなった…!」
20分ぐらいして最後の2人が出て行った。
カバンを持って教室を出ようとした。
「ねぇあんた、いい加減にしてくれない?」
「へ…?」
廊下にも誰もいないと思っていたので急に話しかけられるとビックリする。
……しかも目の前にいるのはあの3人。
「真沙美ちゃん、ゆきちゃん、理絵ちゃん…どうしたの?」
「とぼけんじゃねーよ!」
「な、何がですか…」
何故また怒られなきゃならないの!
結局三人に追い込まれて教室の中にまた戻ってきた…
理絵ちゃんは近くにあるゴミ箱を足で蹴った。
「ゆきね、まだイジメだけで我慢しようと思ってたけど…無理みたぁい」
可愛らしい顔でニッコリと微笑む。
……イジメだけで我慢って
その先一体何があるのさ!
「あんた今日辻ちゃんとカッシーに媚び売ってたんだってね」
「ちがっ!そんな!うってません!」
媚びは売ってない、けど誰が私たちのこと見てたんだろ…
そんな私の心を読んだかのように
「裏庭や保健室なんて見てるやつは誰だっているのよ」
真沙美ちゃんはそう言って
勝ち誇ったような顔で私を見下す。
先生たちかっこいいもんね、ファンぐらいいるもんなのかな…
「だからさぁ、もう邪魔なんだよねぇ」
ゆきちゃんはポケットからカッターを取り出す。
え、嘘でしょ!?何する気なの…?
「ちょっと、やめてよ!」
