Crocus ~花と私と生徒会~



次の授業はちゃんと出よう。

あんなに優しい言葉をかけてくれて勇気がでた。



___でもね先生。

まだ私頼れないや。


「ありがとうございました。
授業行くんで先生もサボっちゃ駄目ですよ!!」


一礼してから教室へ走って向かった。


「うぅ…」

急な痛みが足に走る。
靴下の上から見てもどうやら腫れてるみたい…


あ、あの時!蹴られた時だ!

湿布とか貼りたいけど、のばら先生にバレたら何て言われるか…


「……大丈夫」

顔を手で叩いて気持ちを切り替える。


痛む足を庇うようにして教室に向かった。





「花梨っ!どこ行ってたの!」

教室に入るとまだ授業は始まってなかった。…よかった。


カンナは席に座る私に安心した様子で声をかけた。


「少し生徒会室行ってただけだって!
ごめんごめん」


笑顔を貼り付けて嘘を吐く。

カンナに嘘をつくのは少し胸が痛むけどこれも仕方ないよね。


「よかったぁ…心配したんだからね!
もう!これでもくらえ!」

「痛っ!」


頬を膨らませたカンナが私にデコピンをする。

……結構痛いよ!