「…でもここの学校、すごい綺麗でよかったな。花もたくさん咲いてるし!」
そんな部分には喜びを感じる。
いつまでも悩んでても仕方ないか!
「心機一転!頑張ろー!」
「…校庭のど真ん中で何突っ立ってる。邪魔だ、どけ」
「え?」
急な声に驚き、振り返る。
そこには背の高い男子生徒が立っていた。
鋭い目つきにサラサラの髪。
ニヤリと歪んだ口に泣きボクロ。
どこからどう見てもイケメンだった。
ーーーただ、
なんか感じ悪いっ!!!!!
「す、すいませ…」
「お前、見ない顔だが二年生のリボンをつけてるな。転入生か何かか?」
「は、はい…」
「そうか、転入生だからといって調子に乗るなよ。俺の歩く道をふさいだことは許さない」
「は、はあ?」
畳み掛けるように意味の分からないことを言ってくる。
今すぐにでも逃げ出したい!
なんなの、この人っ!?
「お前、名前はなんだ?」
「へ?あ、たっ、橘花梨ですっ!」
「そうか、じゃあ花梨」
桜を乗せた風が私達の間を吹き抜けていく。
