Crocus ~花と私と生徒会~





「私も無理なんですけどー」

けらけらと笑うリボン.....真沙美ちゃん。



「仕方ないから綺麗にしてやんよ。
理絵バケツ貸して」


「っきゃ!」

逃げ出そうとしたものの、足を蹴られて立ち上がれない。

背中と肩と足がズキズキと痛む。


そんな事も気にせずに本人は

ポニーテールの理絵ちゃんの方へ足を進めていた。


「はいはい、重いから早く受け取ってよ
うち超疲れたー」



.....どうやら理絵ちゃんの持っていたバケツには
大量の水が入っているらしい。



「ほーら、今から綺麗にしてあげるわよ」

一歩一歩ゆっくりと私に近づく真沙美ちゃん。


「ゆき濡れたくないんだけどぉ」

そう言って後ろに下がるゆきちゃん。


「やっちゃえやっちゃえ」

面白がってせかしてくる理絵ちゃん。


みんなの顔は何故か生き生きとしていて楽しそうに見えた。


いやだ、この子達狂ってる。
人が傷つくところなんか見て楽しいの?


「ぃや.....やめてっ!」


そんな私の声も虚しく......





_______________バシャッ!