Crocus ~花と私と生徒会~





「カンナ、ごはん食べよー」


「...ホントごめんっ!先生に呼び出しくらったからちょっと待ってて!!」


そう言ってカンナは小走りで教室から出て行った。


それと入れ替えにケバ集団.......いつもの三人が近づいてくる。



まだ私に何か用でもあるのかな?
出来れば関わりたくないんだけど...



「ちょっと面かしな」


大きなリボンを着けた女の子が

腕を組みながらそう言って私の事を無理矢理たたせる。


どうやら謝ってくれるような雰囲気ではないのは
私でも察する事が出来た。


このクラスに今は私の事を助けてくれる人はいなくて

カンナも詩音君もいない状態で私に抵抗する術はなかった。



仕方なく着いていくと私の後ろ側にいたポニーテールの女の子に

後ろから背中を蹴られる。


私が倒れ込んだ先はトイレで、
私はそこに手をつく事になってしまった。



「やだぁーきったなーい!ゆき触りたくなぁーい
真沙美パース!」


そういってゆきちゃんは私の肩を思いっきり蹴って

トイレの奥へと更に押し込んだ。