「はああああ、つかれたあああああ」
家に着くとお兄ちゃんがソファで大きな溜め息をついていた。
「ただいまー。疲れたって、どうしたの?」
私の方が絶対疲れてるよ!!
そんな風に思いながら質問をする。
「おお、花梨おかえりー!今日は桜公園でサッカーしててな!!
俺、勝ったんだ!褒めてくれ!」
何処が疲れてるのだろうか、バリバリ元気じゃん。
凄い勢いで飛びついてきたお兄ちゃんを軽くかわした。
「おめでとーすごいすごい............相手は?」
「小学生!!」
私のすごいを返せ。
お兄ちゃんは何故こんなにもアホなんだ!!
私は大変な目にあってるのに..........
「...大人げなっ、24歳がなにやってんの」
私はいつものように返したつもりだった。
「なんか元気無いな?なんかあったのか?」
流石兄妹と言うべきか、すぐに見破られてしまった。
お兄ちゃんにだって、心配はかけたくない。
「いや?別に?お兄ちゃんがあまりにも幼いから呆れちゃったの!」
なるべく元気な声でそう言って私は部屋に入った。
