先程、絶対にいじめの事を言わない約束を結んだ詩音君はもう生徒会室にいた。
「こんにちはーっ!花梨ちゃん!!」
いつもと何も変わらない態度で接してくる。
「詩音君、蓮先輩、柊さん、会長、こんにちは」
その場にいる全員の顔をしっかり見ながら挨拶をする。
みんな普段通りだった。
詩音君が意味深な笑顔を向けてくる。
本当に言わないでくれてるみたいだ...!
ほっと一安心してからお茶を入れる。
なんだかんだで、来てしまえばここが一番落ち着くのかもしれない。
ここには私を嫌う人は.......柊さん?くらいしかいないのだし、
私に害を与える人はいない。
安らげる。
ただ、この後の事を考えると怖くなるだけだ。
今日は普通に庶務としての仕事をこなし
帰る事にした。
