Crocus ~花と私と生徒会~



この日は生徒会には寄らず急いで家に帰った。

ご飯もあまり喉を通らないし、早く寝るに越した事はない。


これ以上カンナに迷惑をかける訳にはいかないの…

大丈夫!今日だけの辛抱だよ花梨!

また明日は何か変化が訪れますように、と願いながら布団に潜り込んだ。





しかし次の日からは地獄だった。

来るたびに過激になるイジメに耐えられなくなってきちゃったよ…


こんな地獄な日々が一週間続いた。




_____そしてまた、来てほしくない朝はあっという間に訪れた。

「はぁ……朝かぁ…」

うるさい目覚まし時計をとめて立ち上がる。

行きたくない……だなんて思ってしまう心を誤魔化すかのように

頬を叩いて気持ちを切り替えた。


「よし!行くぞー!」

支度をすませたら、勢いよく部屋から出る。


階段をバタバタと駆け下りていると

「はよー……花梨いってらっしゃい」

まだ寝ぼけたお兄ちゃんが欠伸をしながらリビングから出てくる。


ほら大丈夫。私の居場所はここにもあるよ。

勇気を出さないと…!




「いってきます!」




いつもより声を張り上げて返事をした。