朝、不安を胸に教室にきた。

すると、私の席には雑巾を持ったカンナがいた。


何があったのか聞いてみると

「私がいなくなった瞬間に花梨の席に…」

そう言いかけて机に目をやる。


「何で…そんな……」


机の上には人を傷つける暴言が、消えないように油性ペンで書かれ

机の中にはゴミだらけ。

ましては、もらったばっかの教科書は使えないほどにズタズタになっていた。


これだけの事を、呼びたした三人でできる訳がない。


他にも沢山いるんだ…
私の事を嫌いな人が沢山…



そう思うと、自分で勇気付けた気持ちさえも挫けそうになる。


「花梨、あたしはあんたの味方だから。」


机をたった一人で綺麗にしてくれたカンナの …

それを思うと涙が溢れてきた。


「ちょっと!泣かないでよ…」

「うぅ…ありがとぉ…」


焦りながら私の頭を撫でてくれる、カンナがいるだけで

また立ち直れそうな気がした。