ようやくの思いで下駄箱に着くと、そこには昨日呼び出してきた

ケバ集団が待ち構えていた。


………やっぱさっきの見られたよね。

もうダメだ!私の平凡返してよ!


「あんた、昨日の忠告忘れたとは言わせないわよ?」

一番ボス格であろう大きなリボンをつけた女の子が私に睨みを利かす。


まつ毛だけで迫力凄いのに…怖いよ…


「本当、校門でお喋りだなんて見せびらかしたいのかしらぁ?」

唇テカテカで前髪の短い女の子が後ろから一歩出てくる。


「しかもあんた、また昨日生徒会室に乗り込んだらしいじゃない。」

ポニテール揺らしながら三人目の女の子も出てくる。


何この迫力……

怯えてるのがばれないように後ろでスカートを握りしめる。


って、その前に……


昨日!?なんで知ってるの?

あの時は確かに誰もいなかった!
周りにもしっかり目を配ったはず…


「そ、そんなことしてません!
きっと誰かの見間違えです!」


「ゆきがこの目でちゃんと見たのよ!
いつでも生徒会室を見張ってるのに見間違えるわけないでしょ!?」


唇テカテカさん……ゆきちゃんっていうのか。


というか見張ってるんですか!?

なんかもう、犯罪じみてるよ…


「えっと、それは……」


まさかそこまでばれてるとはともわず返しが思いつかなかった。

やばい、非常にやばい。


「明日から覚悟しなさいよ。」


結局、そう言って三人は教室の方へと引き返していった。