「せめて期限を決めやがれ
じゃないとすぐに公表する。」


なんて人だ…!酷いよ!


「そんなこと言われても、無理なものは無理なんですっ!」


勇気を出して会長さんのことを軽く睨む。


「そんな反抗的な態度とるんだ…
へぇ…まぁいいけど?」


へ?いいの…?

やったぁ!助かったーー!


「本当ですか?ありがとうございます!」

「フッ、何勘違いしてんのか知らないけど
そっちが決めないつもりなら明日公表だな。」


黒い笑顔を私に向け、コーヒーを飲む。

なんて人だ!最低、意地悪、悪魔だ!


「やめてくださいっ!」


会長さんの机を手で思い切り叩いた。


あとで怒られても知ったこっちゃない!

今はそれどころじゃないんだからっ


「そんなの約束と違います!
だったらやめさせてください!」

「ずっとなんて約束、した覚えはないけど?」

「……っ」


何もいい返せなかった私は生徒会室を走って立ち去った。




……後ろで誰かが呼び止めた声は、聞こえないふりをした。