___やっと放課後になり、私はクラスに人がいなくなるまで机に突っ伏していた。

寝たふりをしてるうちにみんないなくなって!


本当はあんなこと言われたから家に帰りたかったんだけど

生徒会室に行かない時点で

会長さんが何言い出すか分からないし……




「花梨…?寝てんの?帰るよ?」



カンナの声がして少し顔を上げる。

私の机の前にしゃがみ込んでいたカンナは
起きた私を見ると同時に立ち上がる。



「ごめん…先帰って?」

誰もいなくなった教室を見渡してほっと一息つく。


「あぁ!生徒会か!なんだかんだあるけど
イケメンに囲まれるのは羨ましいわー!」

「そ、そうかな?」

「そうよー!私も憧れだったもの!
って言ってもあんなケバ集団みたいに執着はしてないけどねー」

「憧れかぁ…」

「そうそう!…んじゃ!また明日ー」



いつものテンションに戻ったカンナはそう言い残して教室から出て行った。



私もそろそろ行こうかな、


………生徒会室に