来週持ってくる花などを考えているうちに15分ぐらいがたった…

「そろそろ行こう!」

一人で声に出しながらソファから立ち上がる。

柊さんがさりげなく置いていった生徒会室の鍵をしっかりかけて階段を下る。



…そういえば、生徒会室に鍵があったなら

今日朝に柊さんいてくれてよかったのかも!

早く来たのに入れないところだったよ。




「……………らしいよ」

教室の扉の近くまで来た時、クラスの女子の声が聞こえた。


誰かいるのかな?


少しの好奇心からコッソリと聞き耳を立ててみる。


「まじで?転校初日からありえなーい!」

「生徒会メンバーはみんなの物なのにねー」



ん?転校初日?生徒会?

もしかして…私の話だったりしちゃう?

そうだと分かれば、情報をゲットするために更に集中して聞いてみる。


「………わざと入り込んだらしいよ」

「昨日実は聞いちゃったの……」


わざとは入り込んでないですけど…。

まぁ、それはいいとしても昨日聞いちゃったって何を?

もしかして庶務の事だったら私かなりピンチじゃないですか…!



その時昼休み終わりのカンナの言葉を、ふと思い出す。

“生徒会のフロアに行った子がいるって女子の間で大騒ぎよ”

あの言葉って、誰かが生徒会室に行く私の事を見てたって事だよね…


ま、まさか生徒会室まで追ってきてたなんて事

ああああある訳ないよね!あはは!