少し急ぎ目で歩いていると

学校が始まる時間よりもすごく早くついた…!

これなら誰にもバレないように生徒会室に行けるかも!

下駄箱から生徒会まで全力疾走で向かう。




「地味に遠いよね…ここ…」

一人で息を切らしながらなんとなく呟く。

生徒会室の前に来たものの勝手に入っていいのかな?



……よし!私だって生徒会役員。

遠慮なんかせずに入っちゃえ!


ガチャ、と扉を開けて中に入る。

「おはようございまーす」

誰もいないであろう部屋に向かって挨拶する。


花瓶どこに置こうかなー!とワクワクしながら部屋を見渡すと…



「あれ、柊さん…?」

入るはずのない柊さんの姿がそこにはあった。


なんで?学校始まるまでかなり時間あるよ?

皆そんなに来てないのに…


「ちっ」


柊さんは私を見た瞬間、舌打ちをしながら部屋を出て行った。


…私、超嫌われてる?

何かしちゃったのかな…はぁ。


そんなことも考えつつも部屋の中にいい棚を見つけ、その上に花瓶を置く。


「ふふ、今週の花はマリーゴールド」

入ったからにはみんなと信頼した関係になれたらいいな、という意味で選んでみたり…

な、なんてねっ?



しばらくのんびりしたら早めに教室に行こうかな…

それまでは花でも眺めてのんびりしてよーっと