「おかえりっ!花梨!!」
リビングに行くとカンナがソファーでくつろいでいる。
____なんでいるのっ!?
「おかえりなさい、花梨。素敵なお友達ができてよかったわねー」
ほほ笑みながら言うお母さん。
受け入れるの早いなぁ!!
驚きのあまり目が点になる。
「もっといっぱい花梨と話したい事あったし、家近かったから来ちゃった!」
ぱああっと元気いっぱいに事情を説明するカンナ。
会って初日で家に来るとは......
ビックリだけど憎めない。
それに、私も話したい事はあるのだ。
「なんなら、今日は夕飯もごちそうになろうと思ってます!」
「いいわよー!食べていってー!」
私が帰ってくるまでに何があったのかは知らないが、
お母さんはカンナの事を気に入ってるようで
良かったぁ
と胸を撫で下ろす。
やっぱり友達が気に入られるのは嬉しいものだ。
すると、私はハッと思いだす。そんな事言ってる場合じゃない!
「あ、そうだ。ねぇお母さん、あと、カンナ.....」
今日会った出来事の中で最も大きな事。
言わなければならない。
そして、カンナには謝らなければ!
「私、生徒会に入る事になった」
