その後、初仕事として部屋の掃除を任された私はさっさと綺麗にして帰る事にした。

もとから清潔にしているようで、そんなに時間はかからなかった。


「この花瓶、洗えば綺麗になるよね」


掃除の最中に見つけた、どうやら使われてないらしい花瓶。
持って帰って洗う事にした。


もったいないなぁ。埃かぶっちゃって。
せっかくきれいな花瓶なのに.....


私は、この時に心に決めていた。


この花瓶に花をさして生徒会室に置こうっ!!

そうすれば、日々の仕事も楽しくなるはずっ!



こんなとき、自分の花好きに気付く。

ほんと、花屋の娘でよかったぁ!!


何の花をさそうかなーとうきうきしながら考えていると時間は過ぎ、
もう自分の家の前だった。


「ただいまーっ!」

今日一日の疲れを吹っ切って、元気に玄関を開ける。


あれ?誰の靴だろう.....?

見覚えの無い靴がそこにはあった。