＿＿＿＿＿良かった。

生徒会には個性豊かな人しかいないのかと思ったけど、
こういう普通のいい人もいるんだなぁ

と、私は安堵する。

まあ、少し寡黙すぎる気もするけど。



「蓮先輩、これからよろしくお願いします！」

私はお辞儀をする。


「........よろしく」


蓮先輩の返事を聞いてから、屋上を立ち去ることにした。




これで、生徒会メンバー全員に会った。

今日はなんか疲れたなぁ。


はぁっと溜め息をつきながら階段を下り、生徒会室に戻る。

「挨拶してきました」


そう言いながら扉を開けると、

そこには見覚えのある後ろ姿があった。

会長さんとお話ししている。


「あ、ちょうど良かった！」

詩音君が笑顔で言う。

「紹介するね。生徒会顧問のカッシーだよ！」

イタズラ好きの子供のような笑顔で。