「何で、だと?ふっ、愚問だな」
にやりと笑いながら会長は続ける。
「朝に言っただろう。目を付けられた事、後悔するんだなと」
思いだした。そういえばそんな事言われた。
でも、だからって!
「い、嫌です。私、生徒会とか、目立つの苦手なんで」
あのときのカンナの言葉と女子からの視線が頭をよぎる。
私が生徒会に入るなんてあってはいけないのだ。
平凡に生きたい。
「何を勘違いしている?お前に拒否権は無い」
私の願いは会長さんには伝わらないのか......
「そんなっ、拒否権無いとか言われても」
「駄目だ。俺が入れと言ったら入れ」
こうなったら、詩音君に助けを求める。
「僕、花梨ちゃんが入ってくれたら嬉しいよ」
ニコニコしながらそんな言葉を言う。
今はそんな優しさいらないっ!!
なら、さっき反対していた柊さんは!
と思い柊さんを見る。
「もう勝手にしろ。椿が折れないのは知ってるし」
ええええええええええ..........
柊さんは諦めないで欲しかった........
