「うわ、あっぶね」
私の身体が床に落ちることはなかった。
力強い手が私を支えている。
「誰この鈍臭そうな女」
上を見るとなんだか嫌そうな顔が目に映った。
「あっ、す、すいません!」
慌てて体制を整える。
「シュウちゃんってば、花梨ちゃんに失礼なこと言っちゃダメだよ!」
詩音君が明るい声で説教をする。
私を支えてくれた人は、フンと目をそらすとそのまま部屋から出て行った。
「ごめんね、お邪魔しちゃって…今の人は一体…?」
興味本位に聞いてみる。詩音君と仲いいのかな?
「今のはねー、シュウちゃんだよ!茨木柊!副会長だよ!
毒舌はいつものことだから気にしないでねっ」
「副会長なんだぁ...。
あっ、じゃあここは生徒会室?」
「ここ?そうだよー」
ここで私はふと思う。
カンナの言ってることは正しいのかもしれない。
今まであった3人は実際にかっこいい。…性格は置いといて。
______確かにクオリティ高いかも…
