前に立っている背の高い男性は
長い髪を後ろでまとめ、目を細めて色っぽく笑っている。
フェロモンダダ漏れだよ。色気の塊だよ。
目合わせられそうにないよぉ…!
「ごめんねぇー怖がらないでよ花梨ちゃん。
俺こう見えてセンセーなんだよねぇ」
え?
もう一度言おう。ホストにしか見えない。
「へ、えっ、えっと
………よろしくお願いします。」
ビクビクしながらも深々と先生に向かってお辞儀をする。
「やっぱり素直な子はいいねぇ、俺は樫村桔梗
2-B…まぁ今日から花梨ちゃんの担任でっす。」
私に向かってにこりと笑うと
胸元の開いたスーツのポケットにライターをそっと突っ込んで、そのまま職員室に戻っていった。
「自由な先生なんだよねー…あはは
じゃあ教室行こっか!同じクラスだしねっ」
そう言って手を引っ張られたままさらに階段を登らされて教室の前まで来てしまった。
朝からなんか散々だなぁ…
せめて友達ぐらいは出来ますようにっ!
心の中で祈りながら扉を開いた。
