「ま、こんな感じ。
同情とかやめてよ。何も嬉しくないから。」
柊さんは面倒くさそうに目線をそらす。
____話してくれて良かった。
きっと、さっきもいじめられてる私と昔の柊さんを重ねて助けに来てくれたのかもしれない。
本当に偶然かもしれないけど…。
「同情なんかしませんよ!
……柊さんが女嫌いなのはよく分かりました。
でも、女が全員そんな人ではないんです!
私は柊さんを裏切るようなこと絶対しません。
柊さんが望むなら会わないように努力します。」
信じてなんかくれないかもしれない。
いや、信じろっていう方が無茶だよね。
「信じなくてもかまいません。
私は私なりに誠意を見せていきますから!」
熱意がこもって勢いよく椅子から立ち上がる。
「……っ!!足痛い!!」
「怪我したばっかだろ。馬鹿じゃないの」
柊さんは呆れてように笑いながら私の腕をつかんで再度椅子に座らせる。
え?触って大丈夫??
私いきなり迷惑かけちゃった?
