とりあえず、教室を出てくことにした。
また、HR前に戻ってくればいいだろう。
振り返ると、クラスメイトの男がいた。
なんだか怪訝そうな顔をしている。
_______聞かれたのか。
どこからだろうな、まあ、どーせ俺が遊びだったとか言ってたところかな。
あー、もうめんどくせー。
どーにでもなれよ。
「おい、お前、茜が泣いてっ…」
そいつが俺の腕を掴んで呼び止めた。
こんな状況ですぐ泣けるとか。
いや、こんな状況だから、か。
これで俺が悪者だ。
女って末恐ろしいな。
「っ離せよ」
掴まれた腕を振り払い、俺はその場から離れた。
今日は学校に戻るのやめとくか。
