「……うん、分かった、大丈夫。じゃあね。」
そう言うと、私は家の電話を切った。
おばあちゃんが入院してから3日が経った今日。
お母さんは病院に泊まるらしい。
お父さんも今日は遅くなるらしく、今日はこの家には私1人だ。
今日は塾が休みの日で、久しぶりに早く家に帰ってきた。
いつもは感じないけど、1人だと部屋がすごく広く感じる。

トントン
「おばあちゃん、ご飯よー。」
何となく、おばあちゃんの部屋の前にきて、いつものように呼びかけた。
もちろん返事は返ってこない。
「入るよー。」
そう言って、部屋の中に入る。
本当に誰もいないんだな、と実感した。
そして、ベッドに寝転んでみた。
何年ぶりだろう、おばあちゃんのベッドに入ったの……。
そんなことを考えながら寝転んでいると、日頃の疲れからか、そのまま眠ってしまった……。

そのとき、私は夢を見た。
小さい頃の懐かしい思い出の夢。
泣き虫だった私を、おばあちゃんはいつも抱っこしてくれた。

おばあちゃん……。