森の魔導師と黄金の羽根

「ああ、このスープかい?

いや、これは手料理ではないからね。

私は自分で料理ができないから、食事はいつも魔法で作っているんだよ」



「………はい? 魔法で料理?」



「そうそう、召喚魔法でね。

『美味しいスープ出てこーい!』と念じているんだよ」




………一応、確認しておくけど。


『召喚魔法』というのは、精霊や魔物を喚び出すときに使うものである。



精霊はかなり高度な召喚魔法なので、普通に使われているのは魔界から魔物を喚ぶのが通常。



―――と、いうことは。




「………これ、魔界の料理ってことじゃないですか!」



「まあ、そうなるね。

別にね、魔物だって私たちと同じ普通の生き物なんだから、食べ物に大差はないよ」



「あるに決まってます!」




あぁ、食べなくてよかった! 本当に!



心から自分の判断力に感謝しつつ、あたしは台所に立った。