でも、レオヌート師は嬉しそうに笑顔を浮かべている。




「うん、いいね。

リーゼとレオ。

なかなかしっくり来るじゃないか。

そう思わないかい？ リーゼ」



「は、はあ………」



「そうとなったら、やっぱりほら」




レオヌート師は、あたしの動揺と困惑に気づくこともなく、にこにこしたまま右手をずいっと差し出してきた。




「握手をしないとね？ リーゼ」




あたしは何も言えず、「はあ……」と間抜けな相づちを打って、右手を差し出した。



そして、レオヌート師の指とあたしの指先が触れ合った、その瞬間。




ーーーびりびりびりっ！！




「きゃっ！？」




全身を貫く鋭い衝撃と、しばらく残る重たい痺れ。