森の魔導師と黄金の羽根

「あれ? もしかして照れているのかな?」




レオヌート師がにまりと笑って顔を寄せてきた。


あたしはさっと顔を背け、


「慣れないので戸惑っているだけです」


と即座に答えた。




「お師匠さま、おふざけになるのもほどほどになさってください」




目を逸らしたまま言うと、レオヌート師が不満げに首を傾げた。




「その呼び方も、なんだか他人行儀だなあ。

いかにも壁があります、という感じがする」



「………そうでしょうか?」



「うん。なんだかそっけなくて、嫌だなあ。

よしっ! リーゼ、これからは私のことを、『レオ』と呼ぶように!」



「レッ、レオ!?」




またもや唐突な申し入れに、あたしの声は裏返ってしまった。