森の魔導師と黄金の羽根

当然ながら、即座にレオヌート師の声が一変する。




「………ねえ、リゼロッテ。

魔法っていうのはね、確かに、誰かを救うためにあるものだよ。


でもね。

宮廷魔術師や魔術医師だけが、魔術師の力を生かす道ではないんじゃないかな?

たとえば、毎日を退屈に過ごしている人を楽しませたりするのも、立派な魔法の使い道だと言えるんじゃないかな?


………なあんて、私は思ってるんだけど。

君はどうだい? リゼロッテ」




なんだか、まっとうなことを言っている気がする。



ただ………いかんせん、声がアレだ。


真面目な顔で神妙に聞くことなんて、できるわけがない。




「………御託はいいですから、早くその珍妙な魔法を解いてください!

じゃないと、あたしはこれ以上、あなたの話を聞いていられません!」




叩きつけるように言うと、レオヌート師は「はあい」と両手を挙げ、解毒の魔法薬らしきものを飲んだ。