森の魔導師と黄金の羽根

レオヌート師は、《森の魔導師》。


なんてったって、『魔導師』なのだ。

ただの魔術師ではないのだ。



『魔導師』というのは、魔法に携わる人々の中でも、特別で別格の存在。

国家試験に合格すれば誰でもなれる『魔術師』とは、わけが違う。


魔術師の中でも特に優秀であると魔術省大臣から認められ、正式に『魔導師免許状』が国から与えられた者だけが名乗ることのできる、特別な称号。



魔術師の中でも選ばれた者だけがなることができる、1000人に一人とも言われる貴重な存在―――それが『魔導師』。



魔術師には《高等魔法》の使用が許可されているけど、『魔導師』になると、それよりさらに上の、《最高等魔法》も使うことができるのだ。


まさに、特別扱い。



あたしだって、最高等魔法の中のいくつかは使えるけど。


たとえ魔術師国家試験に合格したとしても、『魔導師』の免許をもっていなければ、結界の中でしか最高等魔法は使えないということだ。



つまり、とにかく、『魔導師』というのは、泣く子も黙るほどの権威を持っているのだ。