森の魔導師と黄金の羽根

阿呆みたいな声に苛つきながら、あたしは呪文を唱える。



《反魔法》……つまり、かけられた魔法を解除する魔法を発動する呪文だ。


これはかなりの高等魔法だから、もちろん、魔術学生が学外で使用するのは禁じられている。



でも、魔術師の資格を持つ者が付き添いとして側にいる場合は、例外。


卒業試験に合格して、《魔術師仮免許状》を持っているあたしは、高等魔法も使うことができるのだ。



その付き添い魔術師が、このふざけたレオヌート師だというのは納得いかないけどね!



呪文を唱えはじめるとすぐに、魔力が全身に漲ってくる。


唱え終わるとすぐに、右手に熱が集まってきた。



指先でそっと喉に触れる。


強い酒を飲んだときのように、喉がかっと熱くなった。



次の瞬間、魔法が解けたのを感じる。



小さく声を出してみると、いつもの声に戻っていた。