落ち葉が積もってじめりと湿った地面を踏みしめ、あたしはさらに奥へと進んでいく。
足場が悪くて歩きにくい。
できれば、炎系の魔法と風系の魔法を組み合わせて、得意の合わせ技で、一気に道を乾かしてしまいたいんだけど。
合わせ技は中等魔法だし、もし万が一学園にばれてしまったら、卒業資格を取り上げられかねない。
初等魔法くらいなら、校長訓戒か停学程度で済ませてもらえるだろうけどね。
ぬかるんだ土に足をとられて、お気に入りの黒革のブーツが泥まみれになったことに舌打ちしながら、あたしは《森小屋》を目指す。
しばらく行くと、鬱蒼と生い茂る樹々の梢に覆い隠されるように、小さな丸太小屋が見えてきた。
「…………あ。
もしかして、あれかしら?
レオヌート師の森小屋………」
足場が悪くて歩きにくい。
できれば、炎系の魔法と風系の魔法を組み合わせて、得意の合わせ技で、一気に道を乾かしてしまいたいんだけど。
合わせ技は中等魔法だし、もし万が一学園にばれてしまったら、卒業資格を取り上げられかねない。
初等魔法くらいなら、校長訓戒か停学程度で済ませてもらえるだろうけどね。
ぬかるんだ土に足をとられて、お気に入りの黒革のブーツが泥まみれになったことに舌打ちしながら、あたしは《森小屋》を目指す。
しばらく行くと、鬱蒼と生い茂る樹々の梢に覆い隠されるように、小さな丸太小屋が見えてきた。
「…………あ。
もしかして、あれかしら?
レオヌート師の森小屋………」



